経理業務を効率化し、さらに経営に役立つ数値をいつでもすぐに把握できる仕組み。これは多くの経営者が興味のあることだと思います。
これを達成するための考え方としては、以下が考えられます。
- できるだけ手作業での入力を避け、データをインポートする。
- 自社の業務に合わせてソフトをカスタマイズするのではなく、業務をソフトの仕様に合わせて変えていく。
- 一つの取引のデータを、何度も入力せず、発注→仕入→支払などのように、一度入力したデータを、システムをまたいで連動させる。
- 入力→間違いをチェック→修正、という従来の発想から、インポート→間違いをチェック→インポートルールを修正して再度インポート、という発想に変える。
これを考え方を変えない担当者が引き継いでしまうと、なかなか社長の欲しい仕組みにしていくのは難しいでしょう。
人はなかなか変わりません。新しいシステムを使いこなすには、人の考え方を変える必要があるのですが、そこを変えるのが一番難しいのです。
ではどうしたらいいのか?
1人の担当者に新しいシステムの運用を任せるのではなく、新しいシステムの運用作業をいくつかに分解し、それぞれの単純作業を別の人に任す、というのが一つの解決策だと思います。
ただしこの場合、管理者が仕組みをきちんと理解しておく必要があります。担当者に丸投げで結果だけ教えてもらうだけでは、従来のシステムからの移行は簡単ではないと思います。