会社を売却する際、評価方法はいくつかあります。
大きく分けると、
- 将来の利益やキャッシュフローに基づいて算定
- 同業他社や類似の取引事例に基づいて算定
- 会社の資産と負債に基づいて算定
の3つの方法があります。
最も合理的と言われるのが、将来生み出されるキャッシュフローを見積もり、それを現在価値に割り引いて算定する「DCF(ディスカウント・キャッシュ・フロー)法」です。
しかしこの方法は事業計画がしっかりしている場合でないと使えないため、中小企業では使いづらいです。
よって中小企業では、決算書から算定する以下の方法がよく用いられます。
- 資産-負債+税引後利益×(3年~5年)
これであれば理解もしやすいですし、決算書から算定することも可能です。
ただし価値のない資産は除いたり、資産を時価で算定し直したり、イレギュラーな損益を省いたり、不要な役員報酬や節税のための保険料支払などを修正する必要があります。