6/19に内閣府、法務省、経済産業省が連名で、「押印についてのQ&A」を発表しました。
http://www.moj.go.jp/content/001322410.pdf
要旨は、以下のとおりです。
- そもそも押印をしなくても、契約の効力に影響は生じない。
- 民事裁判においても、従来から、押印は本人が作成したものであることが推定されるに過ぎず、証明の負担が軽減されるに過ぎない。
- 押印がなくても文書の真正な成立を立証することは可能。
- 本人に押印を得ることにこだわらず、不要な押印は省略し、押印以外の手段で代替することが有意義。
- メールやSNSでのやり取りなど、文書の成立過程を保存したりすることで、文書の成立の真正を保証すべき。
コロナのおかげでようやく民事的な契約においては印鑑が不要になっていく雰囲気になるものと思われます。
これまでも電子押印という仕組みもありましたが、少し面倒だったりするので、「署名+スキャン」で全く問題ないという文化が醸成されることを期待しています。
あと登記などの公的な手続きにおいても、押印が不要になることを切に願います。