弥生会計で様々な切り口で集計したい場合は、以下のような集計しかできませんでした。
- 補助科目
- 部門
- 摘要(プロフェッショナル以上)
しかしfreeeの場合には、様々なタグを仕訳に付けられるので、それぞれの集計が可能です。
- 取引先(継続して取引のある相手に使う。交際費の店名などは後で集計しないので、登録するだけムダ。)
- 品目(補助科目の代わりとして考えるとわかりやすい)
- 部門(事業所や部署別)
- メモ(予備として何にでも使える。セグメントの代わりとして、案件別として使うのもよし、集計用に「少額固定資産」などと使うのもよし。)
- セグメント(プロフェッショナル以上)
タグであることのメリットは、以下のとおりです。
- 2つのタグで、集計ができる。例えば、部門別・品目別の売上、取引先別・品目別の売上など。
- 売上項目にも費用項目にもタグを付けられるので、案件別の利益が集計できる。
1. は弥生会計では不可能でした。
2. は、例えば建設業やコンサル業の案件別の利益などがそれにあたりますが、弥生会計では摘要集計でできましたが、タグではないため、正しく案件番号を摘要欄に手入力しないと、集計漏れが生じました。
逆に、タグであることにデメリットは、以下のとおりです。
- 種類が多いので、どう使えばいいのかわからない。
- 同じようなタグを複数作ってしまって、統一されない。
これらのデメリットが、freee導入時の大きな障壁になるケースが多いです。対処方法としては、
- 必要なタグの定義付けをしっかり行い、一覧表を作成して、使用者で共有する。
- 必要でないタグは使わない。必要になって初めてタグを作る。
- 後からまとめてタグ付けして、タグが複数できたり、表現が揺らいだりするのを防ぐ。
この3つが導入を軌道に乗せるコツかと思います。